僕は、競技フットサルというものに今年で15年携わっている。
その中で経験した
”マリーシア”
について今回書きたいように思う。
この言葉を「フットサル マリーシア」と検索して出てきた結果が以下の通り。
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マリーシア
- 読み仮名
- まりーしあ
- 原語
- malicia
わかりやすく言うと『40分間常に"バカ正直"にプレーしない』ということだ。
例えば、常に全力で走るのではなく、ペースを落とすところはペースを落とすようにする。審判のジャッジにおける特徴を観察した上で、相手選手との駆け引きに利用するなどが挙げられる。
単なる"ズルさ"ではないことに注目したい。あくまでも、インテリジェンスを含めた言葉だ。
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最後に記されているように、インテリジェンスという言葉がとてもしっくりくる。
去年のことですが、フットサルの1年に1回あるプーマカップに例年通り望み、初めて県を制しました。
県を制すると、その後、地域(北信越)において各県の1位が集まってその中でチャンピオンを決め、全国大会に出場するという流れなのですが、、
そこでマリーシアというものをまざまざと体験したのです。
この地域においての試合レギュレーションは、開催地からは特別に2位のチームも出場でき、都合6チームが集まり、2つのブロックに分けられます。
そして、各ブロックが総当たりを行い、各ブロックの上位2チームが決勝トーナメントに進み、たすき掛けで準決勝を戦います。
Aブロック1位ーBブロック2位
Aブロック2位ーBブロック1位
といった具合です。
僕のチームはBブロック2位で予選を通過したのですが、準決勝の相手が優勝候補のチームでとてもマリーシアが上手かったのです。
もちろん、14年もフットサルをしていたわけですから、セミプロのチームや選抜大会で全国の選抜チームと試合をしたこともあり、そこそこの経験はしており、数々のマリーシアを受けてきてはいたのですが、そのチームは別格でした。
というのも、検索でヒットした
”インテリジェンス”
というものが、段違いでした。
具体的には、、
態勢ギリギリでシュート打とうとしたところにヒールという後ろからの声掛け
シュート選択せず、ヒールしたら相手だった
(これは引っかかった僕が微妙でよくあることだが、ギリギリの試合では周りを見る余裕がなくなるシーンはよくあることでこれを逆に利用された)
ドリブルで2人交わした後に足引っかかってPKもらったと思ったところに抜いた1人目が僕の身体を倒さないように引っ張る
(倒れれずファールもらえなかったのは初めて、まぐれで手がかかっただけかもだが、狙っていたとしたらチームプレーがすごい)
フットサルでよくあるファー詰め(シュートに対して、ファーサイド(シュートするところと逆サイド)で待ってそのボールを押し込む)の際にボールが来る少し前に後ろから倒れないくらいのプッシングされ、ちょうどボールが自分のところに来る頃には態勢が崩れ(ほぼこけている状態)、ボールに触れず
(ファールにもならないしゴールもできない、普通にボールが来る頃にこのファールしたら多分レッドカード)
他にも試合中には感心させられマリーシアがたくさんありました。
まあ、チームメートが普通にエルボーを肋骨にくらってひびいってたっていうのもありましたけど。
サッカーでもマリーシアっていうのはたくさん試合の解説とかでは言われると思います。
相手の速攻の時、攻撃を遅らせるためにユニフォーム引っ張ったりとか。
でも、本当のマリーシアって僕が今回体験したようなことを言うんだと思います。
レベルの高い人にとっては当たり前というようなことを書いているとは思いますが、僕のレベルではなかなか衝撃でした。
この体験は将来、誰かにサッカーやフットサルを教える時の、糧になることは間違いないです。
肝心なのは、これを体験したこと、そして、分析したことです。
机上で語るのは誰でもできますが、説得力がありません。
もちろん、机上では具体例にも信ぴょう性がありません。
その点僕はそれらがあります。
どんなことでも経験勝るものはないのだな~とこの経験を持って感じることができました。